第10回 子宮がん検診
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遠藤桔梗マタニティクリニック副院長の遠藤拓です。
すべての女性が、それぞれのライフステージで健やかに、自分らしく輝き続けてほしい。そのために、避けては通れない大切なお話があります。
それが 「子宮がん検診」 です。
「子宮がん検診、最近いつ行きましたか?」と聞かれて、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。今回は、皆さんに知っておいてほしい「婦人科検診の新常識」を、お伝えします。
「自分のことは、自分で守る」
婦人科のがんには、主に「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」の3つがあります。 この中で、検査によって「早期発見・早期治療」の有効性がはっきりと確立されているのは、実は 子宮頸がん だけなのです。
だからこそ、「20歳を過ぎたら、2年に1回は必ず受けてください」とお伝えしています。
当院では、ご年齢ごとに好発する婦人科がんの種類を考慮し、20歳以上の方には、年に1回の婦人科検診をお薦めしております。
1. 子宮頸がん:ワクチンを打っても「検診」は必要です
最近はHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの重要性も認知されてきました。これは素晴らしい予防手段です。しかし、「ワクチンを打ったからもう安心」というのは誤解です。
ワクチンですべてのウイルスを防げるわけではありません。「ワクチン + 定期検診」の二段構えこそが、あなたを守る最強の盾になります。2年に1回、わずかな時間を作るだけで、将来の選択肢が大きく広がるのです。
2. 進化する検査「HPV検査単独法」をご存知ですか?
これまでの検診(細胞診)は「今、悪い細胞があるか」を診るものでしたが、最近では「将来がんになるリスク(原因ウイルス)があるか」を調べるHPV検査も普及し始めています。
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従来の細胞診: 20歳以上、2年に1回
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HPV検査単独法: 30歳以上、5年に1回(※自治体により異なります)
お住まいの地域でどちらが受けられるか、ぜひ一度自治体からの案内をチェックしてみてください。5年に1度で済む場合もあり、忙しい皆さんのライフスタイルに合わせた選択が可能になっています。
※函館市では2026年3月時点では助成はありません。
3. 体からの「サイン」を見逃さないで
「子宮体がん」や「卵巣がん」は、現時点では一律の検診システムがありません。だからこそ、皆さんの「直感」が重要になります。
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月経ではない時期に血が出た(不正出血)
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閉経したはずなのに出血がある
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最近、お腹が張るような違和感がある
こうした症状がある時は、検診のタイミングを待つ必要はありません。超音波検査などで詳しく診ることが可能です。何かあってから後悔するのではなく、「念のため」と気軽に受診してください。
検診は、未来の自分へのプレゼント
医療の現場にいると、早期発見できたことで、治療後も変わらず仕事や育児、趣味を楽しまれている方をたくさん見てきました。
検診は「怖いもの」ではなく、「安心して未来を過ごすための習慣」です。
「最近、自分の体を後回しにしていたな」と思った方は、自分の体、そしてあなたを大切に思う人たちのために、ぜひ検診を受けていただきたいです。
えんどう桔梗マタニティクリニック
副院長 遠藤 拓
